いくつもの国の言葉で声をかけられた。
気持ちはひとつだった。
苦しい。れがマラソンだ。
もちろん、わかっている。
気持ちいい。が軽い。
いつまででも走ることができそうな気がする。
痛い。んなところが痛くなるなんて初めてだ。
あり得ない。何が起こっているのか。
心細い。遠にゴールにたどり着かないのでは
ないか。地面を蹴っても前に進まない。
もういい。つやめたってかまわない。
誰に恥じることもない。
あと一歩。と一歩。あと一歩。次の一歩。
…走ることができずに歩き始めた私に、
後続のランナーが声をかけて走り去る。
年齢も男女の違いもなく、親密な言葉をかけてくれる。
「頑張れ!」。「いけるよ」。
そんな言葉に混ざって外国語が耳に飛び込んでくる。
英語だけじゃなく、欧州、ラテン、
アジアの国々の言葉、
まったく知らないはずの言葉の意味が、気持が、
手に取るようにわかった。おなじゴールをめざす、
おなじ人間の言葉だと思った。
スポーツに感動できる人がたくさん住む国の
未来は明るいと、わたしたちは信じています。
こころを動かす体験をひとつでもたくさん、あなたに。
ゼビオグループすべての人間の仕事です。
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